中山道歩き旅

中山道歩き旅6日目(坂本宿~小田井宿)|中山道を歩く

皆さん、どうももぐです。

今回は、中山道歩き旅6日目!
いよいよ中山道最大の難所の一つ、碓氷峠うすいとうげ越え。

「峠あってこその街道歩き」です。

トラブル(ヒルの吸血)あり、良いこと(運矢)ありの中身の濃い1日でした。

お忙しい方はハイライトだけでも、お時間のある方は順番にどうぞ。

それでは、どうぞ。

6日目の基本情報

2020年9月24日

歩行
歩行距離:坂本宿から小田井宿まで30km
歩行時間:8時間
歩行ペース:3.9km/h

お金
食費:2,957円
交通費:500円(高崎→横川)
宿泊費:4,745円(ホテルルートインコート軽井沢)←7,300円がGo to トラベルで
御朱印とお守り:2,200円
合計:10,402円

経過
横川駅(10時)出発

坂本宿(10時50分)
↓ 碓氷峠
熊野神社(14時)
↓ 碓氷峠
軽井沢宿(15時40分)

昼食

沓掛宿くつかけしゅく(17時20分)

追分宿おいわけしゅく(18時30分)

ホテルルートインコート軽井沢(19時40分)到着
正確には小田井宿おたいじゅく手前

コンビニカウント
セブンイレブン:2軒
ファミリーマート:0軒
ローソン:1軒

群馬県横川駅から長野県軽井沢までコンビニがないので、碓氷峠の前に水は多めに持っていきましょう。

横川駅~坂本宿

珍しく朝風呂に入るくらい、快適だったホテルココ・グラン高崎。
名残惜しいですが、9時ホテルを出発します。

6日目の朝は豪華に「峠の釜めし」を食べます。
横川駅にある「荻野屋」さんの駅弁です。
人気の駅弁で高崎駅に売店があったので、電車の中で食べることにしました。

ごぼう、たけのこ、栗、鶏肉、うずら、しいたけ、あんずなど具だくさんの炊き込みご飯(1,100円)。
どれも美味しかったですが、特にしいたけが激旨でした。
今、写真で見ても食欲がそそられます。

ローカル線に乗りながら、駅弁を食べる、とてもいい旅です。

荻野屋 横川本店」さんは横川駅すぐ近くにあるので、時間の都合が合えば碓氷峠を越える前に釜めしを食べるプランもいいと思います。

しっかり朝食を食べ、10時横川駅を出発。
まずは、碓氷関所跡を目指します。

碓氷関所跡です。関所の門が復元されていました。
「今は簡単にくぐれるけど、江戸時代は大変だったろうなー」

近くに碓氷関所史料展示室の案内があったので、少し戻りますが立ち寄りました。

展示室では、関所とは・関所破りをするとどうなる・碓氷関所の歴史などについて分かりやすく解説されていて、めちゃくちゃ勉強になりました。

 

5街道を歩くようになり、街道の所々で江戸幕府が大名・市民を管理していたことが感じられます。

その典型的なものが関所です。
関所を通るには女の人は関所手形が必要だったり、関所破りは死刑になったりとその徹底的な管理体制が分かります。

もぐ

この徹底さが、260年にも渡る長い、長い江戸幕府の世を生んだんだ。


と考えることもできます。

 

坂本宿に向かう途中、道に迷っていると、地元の方に道を教えてもらいました。
ヒルが出るから、草むらには注意してとのことでした。
ヒルには、本当に注意してください(実体験から)。

本日越えるのは、目の前に見えるあの山ですね。
はい、分かりました!

坂本宿佐藤本陣(10時50分)。

元旅籠屋かぎや。
坂本宿は本陣以外にも、随所に昔ながらの建物が残り、歴史を感じるいい街並みでした。

坂本宿~碓氷峠(今日のハイライト)

坂本宿を過ぎたら、いよいよ碓氷峠です。

ここからは、持ってきた鈴を鳴らしながら行きます。

峠の入り口はこんな感じ。自然の中に入っていきます。

碓氷峠は日本の道100選にも選ばれています。
5街道からも碓氷峠を始め、何個かノミネートされています。

特に何かあるわけではありませんが、下から撮ってみました。

峠というより、山道という印象でした。
山登りしても問題ない格好が必要だと思います。

柱状節理ちゅじょうせつり。角ばった形の特徴的な岩です。
火成岩が冷却、団結するとき、柱状に割れたものだそうです。

途中、峠から坂本宿を見下ろせるスポット(覗)があります。
田園風景と集落が見え、いい風景です。

下を見たら、靴にヒルが何匹かいました。
ヒルを追い払い、虫除けスプレー、さらにタイツを靴下に入れて、これで安心!のはずでした…

 

ホテルに帰って靴下を脱いだら、見事にヒルに吸血されていました。
←吸われている感覚は全くなかった
碓氷峠に行かれる際は、ヒルにご注意を。

赤土の場所もあるので、転倒にもご注意。

足元に急に大きなカエルがいて、驚きました。

栗が原。交番のはじまりの地がありました。
交番のはじまりがこんな山の中にあるとは、意外。

途中、倒木が何か所かありました。
子供のころにやった遊び「上か下か真ん中か」を思い出しました。

大人になった今は困難は避けていきます。
くぼみを登り、倒木を横から進んでいきます(笑)

え、老婆が旅人に何をしたんですか(笑)石でも投げたんですか。
気になる案内板でした。

陣馬が原までは、安政遠足のコースと同じ道ですが、分岐してからは写真のような細い道を通っていきます。

このような沢も渡っていきます。水がとても綺麗で、癒されました

それからしばらく歩き、碓氷峠頂上到着
同時に群馬県と長野県の県境。4日目からお世話になった群馬県に別れを告げ、長野県入りです。

登りは案内板がたくさんあるので、まず迷うことはないと思います。

中山道最大の難所の一つ、碓氷峠。
服装・持ち物、注意点について、旧中山道 碓氷峠越え攻略法(坂本宿~軽井沢宿)でまとめています。
碓氷峠を越えられる方は、一度読んでみてください。

熊野神社・熊野皇大神社

熊野神社(群馬県)と熊野皇大神社(長野県)は県境に位置する全国的にも珍しい神社です(14時)。

社の中央に県境が通っており、一つの神社でありながら、二つの宗教法人が顕在しているという神社。

右側が群馬県の熊野神社
安政遠足あんせいとおあしのゴール地点にある神社です。
それにしても、安中城から熊野神社まで約28km、標高差約1,000mとえげつないマラソンです。

熊野神社では、御朱印を記帳してもらい、マラソン守りを買いました。

マラソン守りは何種類か色が選べるので、靴の色に合わせることができます。

私は今履いている赤色を選びました。
マラソンのタイムも上げていきたい!(神頼みかい)

左側が長野県の熊野皇大こうたい神社です。
熊野皇大神社では、御朱印を記帳してもらい、運矢に挑戦。

運矢はこの矢を、

奥にある穴に入れるというもの。
面白そうなので、早速やってみます。

勝負は一回きり。よく見ると、手前に穴に入らなかった白い矢がたくさんあります。
思ったより難しそうだ。

矢を握り、何も考えず、穴に向けて投げました。

 

コツン」と見事、穴に入りました。
一発で入り、とても嬉しかったです!

後で宮司さんに聞いた話を再現してみました。確かこんな会話だったと思う。

もぐ「先ほど運矢を試してみて、入れられたんですが、何かあるんですか。」


宮司「凄いですね。一般の方で穴に入れられるのは1割ぐらいなんですよ。
私も説明のためにやることあるんですが、3割ぐらいなので、結構難しいんです。」


もぐ「そうなんですね。じゃあかなりラッキーだったんですね。」

宮司「何かお願いはされましたか。」

もぐ「(お願いとは…普通は何かお願いしてから投げるよなー笑)あー何も考えず投げてしまいました。」

宮司「運矢は運試しの要素が強いので、運とタイミングが上手くかみ合っているんだと思います。何か挑戦したいことがあれば、上手くいくと思いますよ。」

もぐ「挑戦したいことはあるので、頑張ります。ありがとうございます。」

ということで、心の中でブログの発展を祈願しました!

最後に熊野神社と熊野皇大神社の御朱印。
ん~どちらも味があって、かっこいい!良い思い出になりました。

見晴台展望台

近くにある見晴台展望台から見える山の眺め。良い眺め。

「東京から歩くこと6日、自分の足でこんなに高い所まで来たんだー」と達成感を感じていました。

ここにも県境がありました。
群馬県と長野県の間を歩き、いつも以上に県境を感じていました(普段は一瞬なので)。

熊野神社・熊野皇大神社、見晴台展望台。
碓氷峠の観光スポットとして、軽井沢のパワースポット|熊野神社、熊野皇大神社で紹介してます。

下りは、道がよく分からず、旧中山道を通りませんでした。
歩いた方の情報によると、かなりの峠道のようです。

碓氷峠~軽井沢宿

15時40分、軽井沢到着です。
中山道は軽井沢銀座商店街を通っています。おしゃれな街並みで、たくさんの観光客の方がいました。

長野県と言えば、蕎麦
評価の高かった「軽井沢 川上庵 本店」さんで遅めのお昼です。

おしゃれなお店で、カップルや家族連れがほとんど。
こんないかにも運動するような格好で入っていいものかと考えたらダメです。
今度いつ軽井沢に行けるかなんて分からないので

二段せいろ(1,518円)です。
普段は9:1でうどん派なのですが、弾力のある蕎麦であっという間に完食。

食後には、蕎麦湯が出てきました。蕎麦湯なんて久しぶり。
とても暖まりました。

軽井沢宿~沓掛宿

16時10分、軽井沢宿から沓掛宿くつかけしゅくに向けて、歩きます。
さすが避暑地ということで、肌寒い。ウインドブレーカーを着ます(15℃)。

自動車学校では習いましたが、初めて見た円状交差点。

軽井沢中学校。え、公立の中学校なのに、芝生とは。
校舎も綺麗で、おしゃれですね。

他にも別荘地、テニスをする人、子犬と散歩するマダムなどいかにも軽井沢の光景

17時20分、沓掛宿に到着。

沓掛宿には、草津温泉につながる草津道が分岐してました。
草津温泉、いつか行ってみたい温泉です。

沓掛宿~追分宿

沓掛宿から追分宿まで向かいます。
このあたりから少しずつ雨が降ってきました。

標高も1,003m。どおりで肌寒いわけです。
長野県に入り、実感はありませんが、軽井沢に入ってから標高の高いところにいます。

江戸方面から行くと、碓氷峠はかなり登りますが、下りはそこまでです。

追分の一里塚を超えると、雰囲気のある追分宿おいわけしゅく(18時30分)に入っていきます。
追分宿は、日本橋から数えて20番目の宿場町です。

追分宿にあった常夜灯。目の前の道を明るく照らしてくれます。

分去れの碑わかされのひ
左が中山道、右が北国街道(長野県追分宿~新潟県高田宿)へと続きます。

「またこの場所に来て、今度は右に歩いてみたい」

そんなこと思いながら、中山道を進みます。

近くに、中山道69次資料館がありました。
すでに閉館時間だったので、行けませんでしたが、いつか訪れてみたいです。

今日のホテル、夕食

中山道69次資料館を過ぎ、暗い旧道に入ります。

ライトを照らしながら、歩くこと1時間今日のホテル「ホテルルートインコート軽井沢」に到着(19時40分)。

当日割引プランで、部屋はツインでした。
バイキング朝食付き7,300円がGo to トラベルで4,745円

大浴場で汗を流し、夕食はコンビニで買ったカップ麺とパンを食べました。

まとめ

以上、6日目の中山道歩き旅でした。

中山道最大の難所の一つ、碓氷峠を越えた6日目。
峠越えは大変ですが、非日常の連続で、旅をしている実感が味わえます。

碓氷峠はヒル対策も含め、ある程度山登りでの格好が必要だと感じました。
熊野皇大神社での運矢、旅全体を通しても印象的な出来事でした。

それでは、また。

中山道歩き旅7日目はこちら↓

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ABOUT ME
もぐ
アラサー会社員。 2018年に東海道を完歩。 街道中の自然、歴史ある宿場町などの、非日常の連続が面白く、東海道・日光街道・奥州街道・甲州街道・中山道(日本橋~下諏訪)を踏破。 それ以外にも、マラソン(サブ3.5)、日本100名城制覇、47都道府県観光など「ちょっと難しそうなこと」に挑戦中。