皆さん、どうももぐです。
今回は、中山道歩き旅7日目!
7日目は雨との戦いでした。
雨が降っていなかったらと思うことはありましたが、雨だからこその風景もありました。
また長野県に入ると、宿場町がより当時のままの状態で残っています。
江戸時代から続く、中山道を歩いていることを強く実感するようになりました。
お忙しい方はハイライトだけでも、お時間のある方は順番に見てください。
それでは、どうぞ。
7日目の基本情報
2020年9月25日
歩行
歩行距離:小田井宿から長久保宿まで35km
歩行時間:8時間30分
歩行ペース:4.1km/h
お金
食費:1,366円
観光:310円(望月資料館)
日用品:612円(レインコート)
宿泊費:7,662円(民宿みや)
合計:9,950円
経過
ホテルルートインコート軽井沢(9時)出発
↓
小田井宿(10時50分)
↓
岩村田宿(10時45分)
↓
塩名田宿(12時45分)
↓
八幡宿(13時50分)
↓
望月宿(15時)
↓
芦田宿(17時5分)
↓
長久保宿(18時45分)
↓
民宿みや(19時50分)
コンビニカウント
セブンイレブン:3軒
ファミリーマート:0軒
ローソン:1軒
この内3軒は佐久市だったので、塩名田宿~長久保宿の20キロほどコンビニはありません(国道や県道にそれればあります)。
小田井宿~岩村田宿
9時ホテルを出発。
予報では1日中雨模様、こういう時は気合入れて歩くしかないです(雨の日はメンタルが大事)。
まずはホテルから小田井宿を目指します。
30分ほど歩き、小田井宿本陣跡に到着(9時30分)。
立派な建物で、現在も客室部を良好に残しているそうです。
小田井宿は、姫君の宿泊に利用されることが多かったことから、「姫の宿」と呼ばれたそうです。
昔ながらの日本家屋が続きます。長野県に入り、当時の面影を残す宿場町が多くみられます。
小田井宿を抜けると、県道に合流します。
県道から先は旧道に入り、ほとんど飲食店がなくなるので、食べるなら県道沿いで食べておきましょう。
小さいながらも立派な住吉神社がありました。
境内には、堂々とした姿のケヤキの木。
「江戸時代から変わらず、旅人を見守ってくれている」そんな気がしました。
住吉神社を過ぎると、すぐに岩村田宿に到着です(10時45分)。
セブンイレブンがあったので、からあげ棒を補給し、今日の宿の作戦会議。
明日の最大の難所、和田峠に一番近い宿、民宿みやさんを予約しました。
宿が決まり、ようやく覚悟が決まりました!
宿まで25キロほど、何がなんでも歩き切ろうと。
と思った矢先、本格的に降ってきた雨。それにしてもこの旅、雨が多すぎますね(怒)
たまらずレインコートを買い、完全防備で再出発。
ちなみに、7日目の昼食はパンとおにぎりの歩き食いでした。
今日の宿に着くことに必死すぎて、どうしても飲食はおろそかになってしまいます(やはり、宿泊が一番大事なんで)。
岩村田宿~塩名田宿
岩村田宿を出発し、素敵な田園風景が見えました。
画面奥にうっすら山々が見え、晴れだったらもっと良い景色になりましたね。
「お、何か柱があるぞ。」
中山道に関係あるのかなと近づいて見てみると、
えー特に何もありませんでした。
中山道を歩いていたら、何かあると期待してしまう(笑)
重要文化財の駒形神社です。
ここでも旅の無事を祈りました。
境内に、アマガエルがいました。
子供のころはよく見かけましたが、アスファルトジャングルでは全然見かけません。
非常に懐かしい気持ちになりました。
3日目の蝶、6日目の大きいカエル、7日目のアマガエル、
思えば今の生活すっかりでは出会わない存在になってしまいました。
中山道の旅は、少年だったころの気持ちを思い出させてくれます。
塩名田宿本陣に到着です(12時45分)。
丸山新左衛門本陣は問屋も兼ねたそうです。
塩名田宿には、お滝通りと呼ばれる通りがありました。
立派な松があり、いかにも街道らしい通りでした。
塩名田宿~八幡宿
塩名田宿を過ぎると、すぐに千曲川にかかる橋が見えました。
雨の影響もあり、川の勢いが激しかった千曲川(写真では分かりづらいですが)。
今日みたいな大雨の時は、川止め(川が増水した際に対岸に渡るの禁止にしたこと)になっていたかもしれません。
対岸に渡るとベンチがあり眠かったので、一旦仮眠休憩(街道歩きでは、しょっちゅう昼寝しています)。
20分ほど休憩し、次の宿場町八幡宿に向かいます。
雨は一日中降っていました。
八幡宿本陣に到着(13時50分)。
塩名田宿と八幡宿間の距離は、中山道の中でも一番短い2.7kmです。
この2宿は、主に川止めの際に宿泊に使われた宿だそうです。
八幡宿~望月宿
八幡宿から望月宿に向かう間には、写真のような獣道がありました。
むらおこし道祖神です。「日本一の道祖神」と言われています。
ここで道祖神についてワンポイント解説。
道祖神とは、峠や村境に祭られる神のことなんだ。通行人や村人が災いに遭わないように守ってくれるんだ。ありがたい存在だ。
望月は「石仏の里」とも言われ、写真のような立派なオブジェもありました。
この先の道が地図だと分かりづらかったので、Google mapsを使って行きました。
Google mapsは、旧中山道を表示してくれるので、けっこう便利です。
途中一里塚があり、爪生坂(調べたんですが、読み方分からず…)に出ます。
25番目の宿場町の望月宿に到着(15時)したら、井手野旅館があります。
大正時代建築の渋さを感じる建物です。
映画「犬神家の一族」の撮影に使われた旅館とのこと。
時間に余裕はなかったのですが、せっかくなので望月歴史民俗資料館に寄りました。
望月地域の郷土史、望月宿について勉強できます。駕籠の展示が印象的でした。
望月宿~芦田宿
望月宿を出ると、写真のような脇道に入り、間の宿「茂田井宿」に向かいます。
茂田井宿に入ると、白壁が綺麗な土蔵が見えてきます。
江戸時代からの建物が佇み、心地の良い景色が続きました。
武重本家酒造、国登録有形文化財に登録されています。
酒蔵がどんな建物か気になるのですが、お酒に弱いため少しハードル高く、なかなか行けないです(笑)
茂田井宿を後にし、次の宿場町芦田宿に向かいます。
時間に余裕はなかったのですが、あまりにもお腹が空きました。
国道まで往復800m、コンビニに向かいました。
この800mがボディブローのように地味に足にきます(笑)
パンを補給し、芦田宿本陣に到着(17時5分)。
現存する貴重な本陣の一つです。
芦田宿には、ふるさと交流館がありました。
芦田宿に関する展示物があるそうで、これから向かう笠取峠に入る前の休憩にちょうど良さそうです。
芦田宿~長久保宿
芦田宿を過ぎると、笠取峠のマツ並木が見えてきました。
百本あまりの松が続きます。松並木の景色を独り占めしてしまいました。
これは松ではないですが、葉をアップで撮っても美しい(ヒノキですかね?)。
水滴が滴り落ちて、とてもいい写真が撮れました。
ヒノアラシとのコラボも素晴らしいです。
ヒノアラシと松並木の写真をたくさん撮っていたので、峠に差し掛かるころにはすっかり暗くなってしまいました(まずい…)。
ここで旧道に行くと、生きて帰ってこれない気がしたので、国道を歩いていきました。
笠取峠です。
吐く息は白く、歩道はあってもないようなもので、トラックが横をバンバン通る暗い道が続きます。
さらに時折動物の声がして、普通に怖かったです(笑)
改めて買っておいてよかった、ライト。
「民宿までは、何が何でも歩いて行く」その思いだけで、歩いていきます。
笠取峠を歩くこと1時間弱、長久保宿の入り口に到着。ここまでくれば安心です。
笠取峠の距離自体はそこまで長くないので、時間には気をつけてください。
長久保宿歴史資料館一福処濱屋にベンチがあったので、休憩しました。
向かいにあった建物を撮ってみると、雨の中堂々と佇む「まるきや」の良い写真になりました。
ちなみにネットで検索すると、この建物は旅籠「丸木屋」を復元しているとのこと。
長久保宿本陣に到着です(18時45分)。
一般公開はされていませんが、幕末頃の構築と推定される立派な表門が見えます。
本陣の横には、高札場が復元されていました。
ここで高札場についてワンポイント解説。
高札場とは、幕府や領主が決めた法令などを目のつきやすいところに掲げておく場所のことなんだ。
長久保宿は、復元も含めて江戸時代からの旅籠が並ぶ素晴らしい街並みでした。
外観しか確認できなかったので、長久保歴史資料館も気になる存在でした。
今日のホテル、夕食
長久保宿から民宿みやまで3km、もうひと踏ん張りです。
40分ほど歩き、民宿みやに到着です(19時50分)。
民宿みやに着くと、奥さんが出迎えてくれました。
私がずぶ濡れだったので、タオルや靴に詰める新聞などを用意していただき、本当に助かりました。
7日目の夕食は、コンビニ(長久保宿と民宿みやの間にある)で買ったカップ麺とパンと寂しい食事でしたが、何とか中山道最大の難所の和田峠手前まで来れてホッとしました。
民宿みやは、和田峠に一番近い宿場町ということで、中山道に関する本がズラリ。
民宿みやは、中山道ウォーカー御用達の宿なんです。
民宿は初めて泊まったのですが、じいちゃん家に来るような安心感で、リラックスできました。
朝出発までの様子は8日目の記事にて。
民宿みやの宿泊記も別記事にしてます。
7日目のまとめ
以上、7日目の中山道歩き旅でした。
7日目は終始雨が降っていたこと、暗い中峠を越えたことなど中々ハードな日となりました。
人間大変だった時の方が記憶があるもので、今までの旅でも峠越えや雨の日は良く記憶しています。
長野県に入ると、宿場町がより当時のままの状態で残っており、違う時代を歩いているようでした。
「今自分旅をしているんだなぁ」と思わせてくれ、楽しい旅になりました。
特に、茂田井宿の白壁、長久保宿の街並みが素敵でした。
それでは、また。
中山道歩き旅8日目はこちら↓