城巡り・観光

二条城のすすめ:見どころ、歴史、スタンプについて|日本100名城巡りの旅

皆さん、どうももぐです。

この日本100名城めぐりの旅シリーズでは、「日本100名城制覇」目指す私もぐが登城した日本100名城を紹介していきます。

今回の取り上げる城は、「二条城」です。
京都府の城で唯一日本100名城に認定されている城で、徳川幕府の始まりと終わりを見届けた徳川家と関係の深い城です。

そんな二条城の見どころ、歴史について紹介していきます。

それでは、どうぞ。

二条城のアクセス

二条城は、京都市の中心部にあり、アクセスには困りません。

地下鉄:京都駅→烏丸御池駅→二条城駅前(出口1)
バス:京都駅前→二条城前
どちらかの交通手段が二条城の入り口から近いのでおすすめです。

二条城の見どころ、歴史

二条城は門や櫓など現存建物が多く、見どころがたくさんです。そんな二条城の見どころ、歴史について写真を入れつつ紹介していきます。

東南隅櫓

地下鉄二条城駅前を出て、真っ先に見えてくる建物が東南隅櫓とうなんすみやぐらです。
二重櫓ですが、かなり大きい印象を受けました。


早速、その写真をいきなり撮り忘れるという失態をしているのですが、気にせず東南隅櫓についてご紹介。

二条城の外堀の四隅は、見張り台としての隅櫓が建てられ、普段は武器庫として使われていました。1788年(天明8年)の大火で多くの櫓が消失してしまい、今ではこの東南隅櫓と西南隅櫓の2つが残るのみです。

二条城公式HP

二条城に現存している東南隅櫓、西南隅櫓せいなんすみやぐらはどちらも重要文化財に指定されています。

東南隅櫓には、千鳥破風が使われており、西南隅櫓には唐破風が使われています。
(破風とは屋根の先端部分にできる三角形のことです。城ごとに数や種類が異なります。)


2つの櫓ですが、使われている破風が違うので、その点に注目してみると、面白いと思います。
大きさも西南隅櫓の方が一回り小さいようです。

東大手門

そして二条城の入り口東大手門に入っていきます。

実に立派な櫓門です。2017年に保存修理工事が終了し、新たに貼られた金箔の装飾も美しく、威厳を感じる建物です。

二条城の正門にあたり、現在の門は1662年(寛文2年)の建築と考えられています。築城当時は現在のように櫓門(2階建て)でしたが、寛永の二条城行幸時には天皇を2階から見下ろさないようにとの配慮から、一重の門に建て替えられたと言われています。

二条城公式HP

寛永の時代、後水尾ごみずのお天皇を二条城に迎える際に徳川家光がこの二条城を大幅に造設・修築しています。
またこの時、本丸御殿と天守も造られ、徳川幕府の力の入れようが伝わってきます。


他の城では見られない、天皇の行幸にも使われた二条城の豪華絢爛さは見どころです。

「日本城郭検定ちょっと豆知識」では、日本城郭検定で過去問になった知識をまとめています↓

日本城郭検定ちょっと豆知識

後水尾天皇に嫁いだ和子は、家光の妹です。
つまり家光と後水尾天皇は義理の兄弟関係にあたります。

唐門

東大手門をくぐり、二の丸御殿に向かいます。
大休憩室にコインロッカーがあるので先に荷物を預けてから、散策することができます。

二の丸御殿の正面にあるのが、唐門です。奥には二の丸御殿が見えます。
遠くからみても、その豪華絢爛さには驚かされます。

唐門は重要文化財に指定されています。

二の丸御殿の正面いにあたり、切妻造、檜皮葺の四脚門でその屋根の前後に唐破風が付きます。門には長寿を意味する「松竹梅に鶴」や、聖域を守護する「唐獅子」など、豪華絢爛な極彩色の彫刻を飾ります。2013年(平成25年)の修復工事によって、往時の姿によみがえりました。

二条城公式HP

こちらが裏側(二の丸御殿側)からの写真。裏側からみても金の装飾が立派です。
赤色で囲った少し曲線になった部分が唐破風です。

二の丸御殿

唐門をくぐり、見えてくるのが二の丸御殿
二条城で最もメインとなる建物で、国宝に指定されています。

この二の丸御殿、かなり貴重な建物です。
(御殿とは、城主の居住空間兼政策室と考えると分かりやすいです)

かつては日本には数多くの城があったのですが、御殿が現存しているのは、高知城(本丸御殿)、川越城(本丸御殿)、掛川城(二の丸御殿)、二条城の4つのみです。

貴重な建物だと思いながら、ゆっくり観光しました。
中は写真NGです。公式HPから二の丸御殿についてご紹介。

東南から北西にかけて、遠侍、式台、大広間、蘇鉄の間、黒書院、城書院の6棟が雁行形に並ぶ御殿です。部屋数33室、800畳余りもある内部は、代表的な「松鷹図」をはじめ、将軍の威厳を示す虎や豹、桜や四季折々の花を描いた狩野派の障壁画(模写画)で装飾されています。

二条城公式HP

二の丸御殿の中は、来殿者を威嚇するために虎、政権の長寿永続のための松など、各部屋が様々な障壁画などで装飾されていて、見て楽しむことができました。

襖一面に金が使われていて、圧倒されました。良い意味で落ち着かず、将軍の威厳を否が応でも感じる建物でした。

また大広間では、大政奉還の場面が再現されていて、厳かな雰囲気を感じることができます。
この大広間では、徳川家康の征夷大将軍拝賀の儀式も行われているので、二条城は江戸幕府の始まりと終わりを見届けた城と言えます。

日本城郭検定ちょっと豆知識

徳川家康は、伏見城にて征夷大将軍の宣旨を受けます。
その後二条城では、征夷大将軍将軍拝賀の儀が行われました。

ちなみに、徳川家康と豊臣秀頼との会見も二条城で行われているので、歴史の名場面に立ち会っている城とも言えます。

二の丸庭園

二の丸御殿を過ぎると、美しい二の丸庭園がみえてきます。
二の丸庭園は特別名勝に指定されています。

この日は天気が良く、庭園もとても綺麗でした。

庭園からみた二の丸御殿です。

二の丸庭園は、家光の時代に作事奉行・小堀遠州こぼりえんしゅうのもとで改修されています。
二条城は、現存している御殿と庭園を一度に鑑賞することができる唯一の城です。

本丸御殿・本丸庭園

二の丸庭園を過ぎ、本丸御殿・本丸庭園に向かいます。

本丸御殿が2020年11月現在工事中でしたので、本丸庭園をご紹介。

こちらも綺麗な庭園で、一部紅葉している場所もありました。

本丸庭園は、明治天皇の行幸の際に大改造された庭園です。
先ほどの二の丸庭園とは時代が異なるので、庭園の雰囲気も少し異なります。

天守閣跡

本丸庭園を過ぎると、天守閣跡がみえます。


またも、写真を撮り逃してしまったのですが、いちょうの木の裏に石垣が見えます。
この石垣に登り、周囲の景色をみることができます。

本丸の南西隅には、かつて伏見城から移された五重六階の天守閣がありましたが、1750年(寛延3年)に落雷により消失しました。その後は再建されることなく、現在は石垣だけが残されて、本丸御殿と本丸庭園、京都の街の景色を見渡すことができます。

二条城公式HP

五重六階(かなり大きい)の天守閣からは京都市内の寺社が一望できたのではないかと想像できます。

日本城郭検定ちょっと豆知識

徳川時代の2代目大阪城天守閣も落雷により消失しています。

清流園

最後の見どころは、清流園せいりゅうえんです。

こちらも一部紅葉がみられ、綺麗な庭園でした。
この写真には、中山道の旅を共にしたヒノアラシも写っています(笑)

清流園は、昭和時代に作られた庭園で、和風庭園と洋風庭園からなる和洋折衷庭園です。
二の丸庭園とも本丸庭園とも雰囲気の異なる庭園でした。

スタンプ・御城印設置場所

二条城の日本100名城のスタンプは、大休憩所に設置されています。

大休憩所には、日本100名城のスタンプの他に売店、カフェコーナー、コインロッカーなどがあります。

売店には、御城印もあったので、思わず買ってしまいました。
最近、人気ですよね、御城印。せっかくなら集めてみようかと考えています。

6番目の日本100名城スタンプまだまだこれからですね。

まとめ

今まで何となく城を観光していたのですが、日本城郭検定の勉強し、様々な知識を蓄え、違った城の見方ができました。主体的に城を見れました。

二条城の豪華絢爛な建物整備された庭園など将軍家の力の大きさを随所で感じました。
特に二の丸御殿は一見の価値ありです。

後から二条城内に旧二条城石垣が移築復元されていることを知り、見逃してしまい少し残念でした。
「麒麟がくる」で旧二条城について知り、気になっていた存在だったので…

それでは、次の登城まで。

参考
二条城パンフレット
日本100名城 公式 ガイドブック

ABOUT ME
もぐ
アラサー会社員。 2018年に東海道を完歩。 街道中の自然、歴史ある宿場町などの、非日常の連続が面白く、東海道・日光街道・奥州街道・甲州街道・中山道(日本橋~下諏訪)を踏破。 それ以外にも、マラソン(サブ3.5)、日本100名城制覇、47都道府県観光など「ちょっと難しそうなこと」に挑戦中。