中山道歩き旅

中山道歩き旅 1日目(日本橋~大宮宿)|中山道を歩く

今回から中山道歩き旅前半(8日間)の詳細を記事にしていきます。
結論から言うと、めっちゃくちゃ楽しい旅でした!

時間・費用なども記録しているので、歩き旅のリアルを感じることができると思います。またワンポイント解説も入れているので、参考にしてください。

お忙しい方はハイライトから、お時間のある方は順番にどうぞ。

それでは中山道歩き旅のスタート!

1日目の基本情報

2020年9月19日(土)

歩行
歩行距離:日本橋から大宮まで34Km
歩行時間:8時間39分
歩行ペース:3.9km/h

お金
食費:2,630円
宿泊費:3,300円(カプセルイン大宮)
合計:5930円

経過
日本橋(8時45分)出発

板橋宿(12時)

昼食(13時20分)

埼玉県入り

蕨宿わらびしゅく(15時半)

浦和宿(17時15分)

夕食(18時)

大宮宿(20時)到着

日本橋~板橋宿

東京日本橋、五街道始まりの地!
いつ来ても自分にとっては特別な場所、まさにマサラタウンのような場所です。

中山道の旅にヒノアラシを連れてきました。これからの旅にヒノアラシがちょくちょく登場します(笑)

ヒノアラシに決めた理由は、最初にプレイした「ポケットモンスター銀」で、最初に選んだポケモンだからです。

8時45分日本橋を出発!

歩いてすぐ、日本橋の橋の中央には日本国道路元標があります。国道の起点です。いつもスルーしていました(笑)

 

中山道では神田方面に歩いていきます。
ちなみに同じく京都に行く東海道は、反対方向の銀座方面に歩いて行きます。

15分ほど歩き、JR神田駅へ。

神田駅すぐ近くに、東京都選定歴史的建造物がありました。
都会の中にもこうして昔のままの建物があるのは驚き!

それから神田神社の方にも旅の無事を祈願し、お参りしてきました。
街道歩きの道中には神社が数多くあるので、街道歩きは神社巡りが好きな方にもおすすめできます!

神田を過ぎると、東京大学が見えてきます。有名な赤門ですね。
長野県の熊野神社の案内板に赤門の説明があったので、ご紹介します。

赤門の由来
現在 東京本郷 東大の赤門が現存しており、此の門は文政十年(1828)今から約百七十年前、加賀藩主前田斉泰なりやすに嫁いだ十一代将軍徳川家斉いえなりの息女溶姫ようひめの為に建てられた朱塗りの御守殿門であり、重要文化財に指定されている。

熊野神社 史跡 赤門屋敷跡 案内文

将軍家から迎える際に作ったのが赤門の起源なんですね。
ちなみに、十一代将軍徳川家斉は子供を55人作った「オットセイ将軍」として知られてます(笑)

東京大学を過ぎると、日本橋から出発し4kmほどになります。4kmと言ったら「一里塚」です。

街道ウォーカーにとっては、よく出てくる単語の一つです。ここでワンポイント解説。

アイコン名を入力

一里塚とは、日本橋を起点にして、一里(約4km)ごとに築かれた塚のことなんだ。塚の上にはえのきの木などが植えられ、旅人の休憩場所などに使われたんだ。

東京大学の近くに追分おいわけ一里塚跡の案内板です。一里塚はこれからの旅でもよく出てきます。

巣鴨すがも駅を過ぎ、中山道は巣鴨地蔵商店街をくぐり、最初の宿場町板橋宿いたばししゅくに入っていきます。

日本橋から最初の宿場町である東海道の品川宿、日光街道にっこうかいどう奥州街道おうしゅうかいどう千住宿せんじゅしゅく甲州街道こうしゅうかいどう内藤新宿ないとうしんじゅく、そして中山道の板橋宿を江戸四宿と言います。

品川宿、千住宿、板橋宿については、各街道に商店街が通り、街道の面影が残っていました
←昔も道路の両脇にこんなふうにお店があったのかなと想像できます。

品川、千住、新宿、板橋を宿場町だと意識して改めて歩いてみると、新たな発見があるかもしれませんね。

巣鴨商店街を過ぎ、12時に板橋宿の飯田本陣に到着です。
この旅で宿場町に到着した時間は、基本的には本陣を通過した時間を記録しています。

ここで「本陣」についてワンポイント解説です。

もぐ

本陣は、幕府の役人や大名が泊まることができる宿泊施設なんだ。一般の人が泊まれない格式高い場所なんだ。

現在も本陣が残っている宿場町は数少ないですが、現存し一般公開されている本陣もあります。
東海道の草津宿(滋賀県)、二川宿(愛知県)がその代表例です。

板橋宿に毛並みの綺麗な三毛猫がいました。可愛くて思わずカメラでパシャリしてました(笑)
板橋宿の看板猫なんでしょうか。眠いのか、終始じっとして固まってました。

しばらく猫を見ながら、ベンチで休んでいました。

猫って何か引きつけられるものがありますよね
板橋宿には他にもベンチがあったので、休憩スポットとしても最適でした。

板橋宿~蕨宿わらびしゅく(今日のハイライト)

板橋宿を過ぎ、国道17号線に合流します。国道を行くと、志村の一里塚が見えます。
日本橋から3つ目の一里塚。

中山道以外の4つの街道をすでに歩いていますが、これだけ大きな一里塚が東京に残っているのはかなり珍しい、しかも両塚(道の両側)!

 

志村の一里塚を過ぎ、昼食にしました。近くにマクドナルドがあったので、月見バーガーを持ち帰り、公園で食べました。人生初の月見バーガー。美味しいですねこれ。

毎年食べようと思いつつも、期間を逃していましたが、今年は食べることができました。

昼食後、しばらく歩いていくと、荒川に架かる橋の途中に東京都と埼玉県の県境があります。

これまで何度も県境を通っていますが、何回通っても県境は特別です。
県境を通った時の記憶は街道歩きの中でも良く覚えています。

歩いて県境を越えるのは、なかなかない経験だと思います。とても達成感を感じることができます。
自分が今まで行ったことのない県ならなおさら。

1日目のハイライトは、蕨宿わらびしゅく(埼玉県)!
蕨宿は中山道69次のうち、日本橋からは2番目、埼玉県で最初の宿場町(15時半着)です。

蕨宿を1日目のハイライトに選んだ理由は、現代の旅人を歓迎し、これから始まる中山道の旅をわくわくさせてくれる仕掛けがあったからです。

まずは、蕨宿を示す石碑です。
石碑は多くの宿場町で設置してありますが、やはりあると嬉しいですね。

下木戸のモニュメントがありました。ここで「木戸」についてワンポイント解説。

もぐ

木戸とは、宿場町の出入り口のことなんだ。都があった京都側の方が上木戸(京口)、江戸側を下木戸(江戸口)と言うんだ。

写真はないですが、上木戸のモニュメントもしっかりあります。

両脇の歩道のタイルには、宿場町の浮世絵が描かれていました。
東京日本橋から京都三条大橋までの全69次のタイルがあり、順番に追ってしまいました(笑)

 

自動車には十分気をつけてください!

「これから長い旅が始まるぞー」

「これから歩く宿場町・景色が楽しみだー」

と思わせてくれる面白い仕掛けでした。

蕨市立歴史民俗資料館です。宿場町の基本や蕨宿について勉強することができます。

街道歩きにおいて、頻繁に出てくる「本陣」「脇本陣」「旅籠」「問屋場」などの用語について学べます。これから街道歩きをしていくのにピッタリの内容です。

他にも大名の食事や本陣などが再現されており、当時の暮らしを感じることができます。

蕨宿は、日本橋から2番目に入る宿場町ということで、街道歩き初心者にとって勉強できこれからの旅を期待させてくれる宿場町だと感じました。

資料館で基本的なことを勉強して歩くと、これからの歩き旅をより楽しめると思います。

蕨宿~浦和宿

蕨宿を過ぎ、1時間ほど歩くと浦和宿に到着(17時15分)です。
浦和宿の本陣は仲町公園の中にあります。気をつけないと通り過ぎてしまうので、注意。

同じ公園内には、明治天皇行在所阯の石碑がありました。
中山道に限らず、各街道には明治天皇が各地に視察される際に休憩された場所、立ち寄られた場所などの跡を示す石碑が立っています。

浦和宿~大宮宿

浦和宿を過ぎ、夕食を食べると、あたりはすっかり暗くなってました。夏も終わりですねー

途中、さいたまスーパーアリーナなどがあるJRさいたま新都心駅の横を通り、今日のゴール大宮宿に到着(20時)です。

1日目の宿泊場所はカプセルイン大宮です。
大宮にはもう一つおしゃれなカプセルホテルもあったのですが、大浴場があるカプセルイン大宮を選びました。やはり湯船はいいよね!

まとめ

去年甲州街道を歩いて以来の久々の街道歩きでした。
板橋宿の猫、蕨宿の粋な仕掛けなど様々な発見をすることができました。やはり街道歩きは楽しい

これからヒノアラシの写真もどんどん増えていきます。乞うご期待

中山道歩き旅2日目はこちら↓

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もぐ
アラサー会社員。 2018年に東海道を完歩。 街道中の自然、歴史ある宿場町などの、非日常の連続が面白く、東海道・日光街道・奥州街道・甲州街道・中山道(日本橋~下諏訪)を踏破。 それ以外にも、マラソン(サブ3.5)、日本100名城制覇、47都道府県観光など「ちょっと難しそうなこと」に挑戦中。